【新唐人2013年11月11日付ニュース】中国の通信機器メーカー・ファーウェイ・テクノロジーズ(Huawei)が最近韓国の通信事業に進出し、韓国社会の不安材料となっています。アメリカやイギリスなどでは中国解放軍の背景を持つファーウェイが、安全保障上の脅威となりうることがすでに指摘されています。
10月末、韓国の3大携帯電話事業者の一つ、LGテレコム(LG U+)が緊急記者会見を開きました。一週間後、ファーウェイ・テクノロジーズも上層部の幹部を派遣し、ソウルで説明会を開きました。両社がこれらの動きを見せたのは、LGテレコムがファーウェイ製のLTE機器の導入を検討しているため、韓国社会の不安を招いたからです。
ファーウェイ製品を積極的に取り入れている日本や韓国の企業に比べ、イギリスではファーウェイが3年前に構築したサイバー安全保障評価センターのセキュリティについて一斉点検を行い、オーストラリアではブロードバンド網整備におけるファーウェイの参加を禁じています。去年10月、アメリカ合衆国下院情報委員会は、中国当局がHuawei(ファーウェイ・テクノロジーズ)の通信機器を利用して、アメリカの通信システムに侵入し、破壊活動を行っている可能性があると指摘しました。
韓国各界の懸念の声に対し、ファーウェイ上層部の幹部・王海鷹氏は香港で朝鮮日報の取材を受けた際、韓国がファーウェイを排斥した場合、両国関係に影響を与えると警告。このことは韓国国内で更なる反感を招いています。
ソウルの記者会見では、記者がファーウェイ側に説明を求めましたが、ファーウェイ側はよくわからないとしてお茶を濁しました。
韓国の通信事業者がファーウェイ製品を選ぶ最大の原因はその価格の低さです。一方、韓国政府は韓国企業の競争力向上のための対策を講じています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/11/10/atext1001625.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)